後期研修医科 カリキュラム産科・婦人科

目標・理念

「地域医療と先進医療が調和する大学病院」という理念をもち、全国レベルの高水準の医療を提供すると共に、地域医療への貢献を目標としています。研修では医療技術のみならず、患者さんと同じ目線で、よく話を聞くことから指導をしたいと考えています。

診療科概要

現在の教室員は教授以下13名です。全員産科婦人科専門医の資格を有します。島根県下から多くの患者さんの紹介を受け、手術症例は年間500例で、悪性腫瘍の根治術の他、良性疾患に対しては内視鏡手術を積極的に行っています。年間の分娩数は400~500例と急増し、搬送されたハイリスク症例を多く管理しており、帝王切開率は30%程度です。産科においては出生前胎児診断を得意としています。悪性腫瘍の治療成績はトップレベルを維持し、高度生殖医療の他、腹腔鏡下広汎子宮全摘術などの高度先進医療も積極的に取り入れています。

後期研修プログラム

初期研修終了後、指導責任医のもとで日本産科婦人科学会の定める卒後研修カリキュラムにより研修を行い、通算3年(後期研修開始4年目)に産科婦人科専門医を取得できます。産科婦人科診察法を取得し、研修1年目終了時までに帝王切開術、腹式単純子宮全摘術、服腔鏡下子宮全摘術を執刀します。また、一人で正常経膣分娩対応となるよう研修を行います。悪性腫瘍症例の手術、化学療法、放射線療法、緩和ケアの他、婦人科、産科疾患を指導医と共に担当します。

将来、島根県の産婦人科医療を担う人材を育成することを目標としており、その為に後期研修2年目以降、全国トップレベルの施設での研修を4~6ヶ月程度行います。

主な研修先

  • 大阪府立母子保健総合医療センター
  • 北里大学病院産婦人科・麻酔科
  • 国立生育医療センター
  • 東京女子医科大学病院産婦人科
  • 鹿児島市立病院 NICU

専門分野・専門医制度

周産期、腫瘍、生殖内分泌の臨床専門分野ごとのチーフをおき、専門的な知識、技術を身につけるよう指導を行い、将来的にはサブスペシャリティーとして周産期専門医、婦人科腫瘍専門医、生殖内分泌専門医、内視鏡技術認定医を目指します。その他、細胞診専門医、超音波専門医、内分泌専門医、婦人科内視鏡専門医などの専門医取得が出来るようバックアップいたします。

研究

周産期、腫瘍、生殖内分泌の3分野で臨床及び基礎研究を行っています。

主な研究内容としては

  • (周産期)胎児異常の出生前診断、胎児超音波診断
  • (腫瘍)婦人科癌における新規癌関連遺伝子研究
  • (内分泌)下垂体ホルモンの産生・分泌機構の解明

学会活動、研究活動は積極的に支援し、大学院入学をお勧めします。現在大学院に6名在籍しております。学位取得後は希望者には海外留学を奨励しています。米国ハーバード大学、米国ジョンホプキンス大学、米国ミシガン大学への留学実績があります。

県内関連病院

当院での後期研修終了後は、大学病院のほか島根県下の各関連病院にてローテション勤務を行いながらスキルアップを図ります。

松江赤十字病院、雲南市立病院、町立奥出雲病院、出雲市立総合医療センター、島根県立中央病院、大田市立病院、済生会江津総合病院、浜田医療センター、邑智病院 など

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