しまね専攻医2023
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18PROGRAMMESSAGE島根大学医学部附属病院 Acute Care Surgery 講座 高度外傷センター正田 智紗子集中治療研修(6ヶ月)へき地・地域医療研修(最低3ヶ月)基幹病院研修(3ヶ月)(救命救急センター・高度外傷センター)プログラムの特徴モデルプログラム1年目2年目3年目基幹病院研修12ヶ月以上(救命救急センター・高度外傷センター)連携施設での研修(6ヶ月)基幹病院研修(6ヶ月)(救命救急センター・高度外傷センター)4年目以降基幹病院でのサブスペシャルティ研修(外傷専門医、集中治療専門医、外科専門医、Acute Care Surgery認定外科医、DMAT、社会医学系専門医(災害専門)など) 本学医学部附属病院は出雲市内に位置し、出雲医療圏を始めとした島根県全域から多くの重症救急患者が搬送されてくる救急の中核施設です。当院救急科専門研修プログラムは、救命救急センターを中心に院内各科と連携して一次から三次救急まで幅広い救急疾患を経験し修練することのできるプログラムです。とくに日本初のAcute Care Surgery講座による高度外傷センターを併設し、最先端の救急診療ユニットである「ハイブリッドERシステム」を有しており、高度な救急医療を経験することのできる数少ない医療施設です。またERとしてあらゆる救急症例に24時間対応することで救急医として必要な知識・スキルを効率よく研修することができます。地方大学ながらも全県から集約されることから、症例数は豊富で多くの救急症例に接するには良い環境が備わっています。連携施設として島根県内の主たる病院に県外の医療機関を加えて多くの施設が参加するプログラムであり、幅広い救急科研修が可能です。専攻医からのメッセージ はじめまして。2022年度Acute Care Surgery講座に入局しました専攻医の正田智紗子と申します。静岡県出身で藤田医科大学を卒業し、地元聖隷浜松病院で初期研修をしました。東海地方から出たことがない人生でしたが、ご縁があって島根にやってきました。 外傷は、健常な人が突然傷病者となり、一瞬で生死を彷徨う重症な状態になるような疾患です。患者を救命するだけでなく、受傷前の元気な状態にお戻しすることが外傷診療の目標だと思います。 当講座では、患者に一早く接触し初期診療を始めるため外傷ドクターカーを運用し、搬入後速やかに侵襲的治療介入を行うため情報共有を含めた院内の受け入れ体制をシステム化し、全身状態を崩さず検査や治療を行うためハイブリッドERを活用しています。全身管理も止血手術も当科で迅速に行います。地域の特性上遠方からも重症外傷が搬送されますが、医療へのアクセスが良くない地域だからこそ救命のための徹底した診療体制が敷かれていると感じます。 日常診療は、救急×外科のダブルボードの先生方が両方の視点から評価し、知識を持ち寄り議論し、戦術と戦略を決定しています。専攻医も主治医として診療しつつ、手術症例では初療から周術期管理、執刀、退院後のフォローまで外科領域の研鑽も行います。仕事の幅が広いですが、上級医からのフォローとフィードバックが充実しており、日々支えられながら学んでいます。勤務は交代制で女性でも頑張りやすい環境だと思います。 救急科を専攻した先のキャリアに悩んでいる方、ACS医を目指したい方、ぜひ見学に来て肌で感じてください。島根大学医学部附属病院救急科専門研修プログラム

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