プログラムの特徴モデルプログラム17PROGRAMMESSAGE島根大学医学部附属病院 臨床検査医学 准教授矢野 彰三 臨床検査はEvidence Based Medicineにおける客観的な診断や治療の指標として、診療にかかせないものとなっています。検体検査、微生物検査、輸血検査、遺伝子検査、生理検査などの多項目からなり、医療の発展とともに複雑化しています。研修では全ての検査についてプロセスから結果の解釈、精度保証まで全般的に学ぶことにより、検査室の管理・指導が行えるレベルまでの到達を目標とします。超音波専門医、臨床遺伝専門医、人間ドック健診専門医などのプログラムとも連続性をもって、より専門的に研修を行うことができる予定です。下記の各分野研修に加え、超音波研修を希望される場合は、集中的に研修できるプログラムを準備します。(1)臨床検査医学総論:2~4ヶ月(2)一般臨床検査学・臨床化学:4~6ヶ月(3)臨床血液学:4~7ヶ月(4)臨床微生物学:4~7ヶ月(5)臨床免疫学・輸血学:2~4ヶ月(6)遺伝子関連検査学:1~2ヶ月(7)臨床生理学:2~6ヶ月専攻医へのメッセージ 臨床検査項目が多様化し、国際レベルで質の担保が必要な状況です。本院では島根県で初めてISO15189を取得し、正確な検査結果をできるだけ迅速に患者さんや医師に報告するよう努めています。本プログラムで研修することにより、検査全般の広い知識と最先端の検査技術が習得可能です。検査を臨床サイドに報告しても、臨床医が検査の意義を理解できていない場合もあり、患者さんに最大限の医療資源を供与できていない可能性があります。臨床検査専門医を取得することで、病院内で検査の活用法を指導でき、また、検査部を管理できるようになります。専ら検査に従事する常勤医師となれば検体管理加算(IV)の施設基準を満たすことができ、今後県内での需要も増加すると思われます。検査部では、常に最先端の検査技術を用いるため、あらゆる分野における研究が可能です。 臨床検査専門研修を他の専門医に加えた研修の選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。島根大学臨床検査専門研修プログラム
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