しまね専攻医2024
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プログラムの特徴モデルプログラム1年目2年目3年目基幹病院研修12ヶ月以上(救命救急センター・高度外傷センター)連携施設での研修(6ヶ月)基幹病院研修(6ヶ月)(救命救急センター・高度外傷センター)4年目以降基幹病院でのサブスペシャルティ研修(外傷専門医、集中治療専門医、外科専門医、Acute Care Surgery認定外科医、DMAT、社会医学系専門医(災害専門)など)18集中治療研修(6ヶ月)へき地・地域医療研修(最低3ヶ月)基幹病院研修(3ヶ月)(救命救急センター・高度外傷センター)PROGRAMMESSAGE島根大学医学部附属病院 Acute Care Surgery 講座藤田 朋宏 本学医学部附属病院は出雲市内に位置し、出雲医療圏を始めとした島根県全域から多くの重症救急患者が搬送されてくる救急の中核施設です。当院救急科専門研修プログラムは、救命救急センターを中心に院内各科と連携して一次から三次救急まで幅広い救急疾患を経験し修練することのできるプログラムです。とくに日本初のAcute Care Surgery講座による高度外傷センターを併設し、最先端の救急診療ユニットである「ハイブリッドERシステム」を有しており、高度な救急医療を経験することのできる数少ない医療施設です。またERとしてあらゆる救急症例に24時間対応することで救急医として必要な知識・スキルを効率よく研修することができます。地方大学ながらも全県から集約されることから、症例数は豊富で多くの救急症例に接するには良い環境が備わっています。連携施設として島根県内の主たる病院に県外の医療機関を加えて多くの施設が参加するプログラムであり、幅広い救急科研修が可能です。専攻医からのメッセージ 2023年度よりAcute Care Surgery講座に入局しました、専攻医の藤田朋宏と申します。出身は千葉ですが大学は沖縄で大好きな海に囲まれた学生生活を送り、そして初期研修を東京で修了した後、ここ島根県出雲市へと参りました。なぜ島根へ?とよく聞かれます。その答えは日本トップクラスのACS養成コースがここにはあるからです。数ある専攻医向けのHPの中からこちらへ訪れているという事は、ACSの説明はもはや必要ありませんね。ここの施設には高度外傷に加え急性腹症の患者が次々と搬送され、スタッフが昼夜を問わず全力で診療に当たっています。そして退院するまで経過をみて、その後の外来業務までこなします。 毎日の業務は朝のカンファレンスより始まります。救急科、外科、さらには集中治療科といったダブルボード、ないしはトリプルボードを持った上級医より、一つ一つの症例に対して丁寧なフィードバックを頂けます。病棟業務の束の間、外来に急患が来れば対応します。そして消防よりDr.carの要請があれば直ちに乗り込み、現場へ急行します。 ここの施設の名物はDr.carとHBERと、そして外傷診療に熟知したスタッフです。真夜中だろうと要請があれば現場に急行し、蘇生が必要な患者であればすぐにDr.carへ収容し、揺れる車内の中で開胸まで行いABCを立て直し、HBERで待ち構えたスタッフと共に、全力で蘇生行為を繰り広げていきます。もし多重事故で傷病者が多ければ次々とスタッフが応援に駆けつけます。そこにはドラマでも描ききれない、命を救うリアルがあります。私はまだまだプレイヤーとして上手く立ち回ることはできません。いつの日か先生方と共に患者の命を救うために奮闘できるよう、日々特訓を積んでいる毎日です。 日本で外傷医となるには外科を先にやるべきか、それとも救急科を先に選ぶべきか、よく議論になります。私も一時悩んだことがありました。しかし結局答えは出ず、またACSというなんだか魅了的!?な講座を知り、ここ島根に見学に来たのが入局のきっかけです。頭の中で悩んでいるより、色々なところを見学に回り、体当たりで自分に合う道を探したほうが意外に近道かもしれません。 島根が遠いとお思いならば、地球儀をご覧になってみてください。東京も、沖縄も、島根も、ほら、目と鼻の先です。百聞は一見に如かず、是非当施設を見に来てください。島根大学高度外傷センターは365日24時間、トップクラスのAC Surgeonがあなたの見学をお待ちしております。島根大学医学部附属病院救急科専門研修プログラム

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