しまね専攻医2025
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14 こんにちは、放射線治療科の山森と申します。松江赤十字病院での初期研修プログラムを経て令和4年度より放射線科専門研修プログラムで研修しています。 いきなりですが、放射線治療科はご存じでしょうか。当科はお世辞にも有名とは言えない分野でしょう。しかし、放射線治療はがんの3大治療法の一つであり、欧米ではがん患者の6-7割に放射線治療が行われています。日本では、3割以下しか行われていない現状となっていますが、放射線治療は低侵襲であり、高齢化や科学技術の発展とともに需要が高まることが見込まれています。 当院は島根県で唯一のJASTRO(日本放射線腫瘍学会)認定施設であるため、スタッフは島根県のがん治療を背負っているという自負と責任感を持って診療を行っており、非常にレベルの高い治療を提供しています。また、2023年より新棟での治療が開始されています。新しい施設で一緒に放射線治療を行ってくださる先生を募集中です。まずは放射線治療について知って欲しいので、少しでも興味を持って頂けた方は見学でも問合せでもなんでもお待ちしております。 島根大学医学部附属病院では、画像診断検査、IVR、放射線治療を研修します。また、研修医教育や、研究発表なども行います。県立中央病院、益田赤十字病院、松江生協病院、等の連携施設では、急性期疾患、頻度の高い疾患の画像診断、IVR等総合的に研修します。放射線治療は、大学病院以外にも 県立中央病院や兵庫県の連携施設でも研修可能です。  なお、3年間の研修のうち、2年目の3月末までに放射線診断線専門医と放射線治療専門医のどちらに進むかを決め、並行して連動研修が始まります。  通常3年間で研修が終り、放射線科専門医認定試験の準備とともに、サブスペ領域に特化した連動研修を継続します。PROGRAMMESSAGE島根大学医学部附属病院 放射線治療科山森 雲太島根大学医学部附属病院 放射線科村田 杏奈プログラムの特徴モデルプログラム専攻医からのメッセージ こんにちは、放射線科専攻医の村田杏奈と申します。 島根大学出身で、浜田医療センターで初期研修を行い、令和6年度から放射線科に入局しました。学生時代はコロナ全盛期でほとんど病院実習がなく、放射線科のイメージが全く沸かないまま初期研修を行っていました。私が放射線科に興味を持ち始めたきっかけは、救急外来での業務です。救急外来ではCTやMRIを撮影する機会が多く、かつ迅速に緊急な所見がないかどうか読影を行なっていましたが、もう少しゆっくり、全身の細かいところまで画像を見たいなと思ったのがきっかけでした。 読影は、全身のあらゆる疾患の知識や画像の特徴などを知っている必要があり、毎日難しさに苦戦していますが、優しくて指導熱心な上級医の先生方や同期に恵まれており、安心して診療を行える環境となっています。また、放射線科は読影だけでなく、IVRやエコーなど様々な業務を行なっています。IVRでは、肝細胞癌の癌治療や下肢閉塞性動脈硬化症の治療など幅広く行っていますので、手技が好きな先生方も活躍できる場が多いと思います。少しでも放射線科に興味がある方は、ぜひ気軽に見学や相談に来てください。当科の雰囲気の良さも実感できると思います。医局員一同お待ちしております。専攻医3年目島根大学医学部附属HP放射線治療と研究専攻医2年目益田赤十字HP画像診断・IVR中心専攻医1年目島根大学医学部附属HP画像診断・IVR等全般的な研修A医師B医師C医師松江生協HPIVR中心だが研究も県立中央HP放射線治療島根大学医学部附属病院放射線科専門研修プログラム

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