2019 しまね×専攻医
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10 耳鼻咽喉科・頭頸部外科は専門性が高いと同時に多岐に亘る領域を有する診療科です。新たな専門医制度がスタートした今、耳鼻咽喉科専門医の取得をめざし、内科的思考と外科的skillを共に学びながら、若いあなたの診療・研究の両立と国際化を目指してみませんか。subspecialtyの専門医取得の道も広く、頭頸部癌専門医,気管食道科専門医,アレルギー学会認定専門医,めまい相談医,補聴器相談医なども取得できます。また現在、手術手技に関する認定制度の方向性として、耳科手術指導医、鼻科手術指導医などについても検討されております。さらには、個人のキャリアアップのための研究,教育に関する方向性と支援体制として、医学博士の取得,国際化の手段としての海外留学などを推進しています。■ プログラムの特徴 耳鼻咽喉科専門研修プログラムでは、プログラム制とカリキュラム制とがあります。耳鼻咽喉科専門医試験の受験資格を取得するために必要な研修内容は多岐に亘りますが、4年間で最短で取得するプログラム制と、研修期間にかかわらず研修内容をクリアーした時点で受験資格を得ることができるカリキュラム制がありますので、大学院での研究他何かの理由で延期する場合も対応できます。■ モデルプログラム 4年間の研修期間の内、1年目は島根大学附属病院で耳鼻咽喉科の基本的知識、診療技術を習得します。2年目は島根県立中央病院において研修を行います。島根県立中央病院はCommon diseaseの症例数が豊富で、救急疾患も多く、手術手技や救急疾患の対応などを習熟します。3年目の内、半年間は雲南市立病院で、残り半年間は近畿大学医学部附属病院で研修を行います。雲南市立病院は地域医療を担っている病院であり、地域に密着した医療に貢献します。近畿大学医学部附属病院では耳科学のスペシャリストのもと研修を行います。4年目は島根大学医学部附属病院で研修を行います。島根大学医学部附属病院では、これまで習得した知識,技術の習熟を目指し,かつ後進の指導を行います。また社会人大学院へ進学し,診療・研修を行いながら, 基礎医学の方法論に立脚した臨床研究やトランスレーショナルリサーチを行うことも可能です。島根大学医学部耳鼻咽喉科専門研修プログラム専攻医へのメッセージ島根大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科学教授/川内 秀之

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