2019 しまね×専攻医
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3年目後半6か月3年目前半6か月2年目1年目大田市立病院松江生協病院県立中央病院島根大学13 放射線科は一部の領域ではなく、全ての領域の様々な疾患に携わることができるためとても充実した分野です。画像診断では悪性疾患の早期発見、救急疾患の原因検索、化学療法等の治療効果判定などによって、患者様により良い医療を提供できるサポートを行う事ができます。また他科の医師に画像所見および治療方針のアドバイスをすることで、診療に携わることができます。さらにIVR(interventional radiology)では画像診断を元に、腫瘍や膿瘍・血管トラブル・出血に対してカテーテル治療を行うことで、直接患者様への治療を行うこともできます。このように放射線診断科では、全科の医師と協力し自らも治療を行う事ができることに魅力を感じ、私はこの分野を選ぶことに決めました。まだ入局したばかりで画像診断・IVRともまだまだ勉強することが多いですが、島根大学放射線科はとても雰囲気がよく、また指導も充実しているため、毎日が充実した日々を送ることができています。是非この環境下の元、一緒に画像診断・IVRによる医療を提供していきましょう。 高齢化が進む現在、がんに対する放射線治療の需要が日増しに高まっています。放射線科医の中でも放射線治療専門医の数は少なく、慢性的な人手不足の状態です。欧米ではがん患者の6-7割に放射線治療が行われている一方で、日本では3割以下しか行われていない現状があり、今後ますます放射線治療の需要が高まることが予想されます。  放射線治療の魅力は何といっても低侵襲であることです。臓器の形態・機能が温存できるため合併症の多い高齢者や整容面が重視される部位では特に力を発揮します。 また治療機器の進歩や新しい放射性医薬品の開発に伴い、治療成績が向上しているだけでなく、放射線治療の適応自体がどんどん広がっていることもこの分野の魅力です。 当院は島根県で唯一のJASTRO(日本放射線腫瘍学会)認定施設であるため、スタッフは島根県のがん治療を背負っているという自負と責任感を持って診療を行っており、非常にレベルの高い治療を提供しています。 また臨床だけでなく、後進の育成も重要な仕事と位置付けられており、情熱ある指導医が熱心に指導を行っています。 放射線治療に魅力を感じる方、oncologistとして成長したい方、ぜひ当科で一緒に働いてみませんか?■ プログラムの特徴 島根大学医学部附属病院では、画像診断法(X線単純撮影、超音波検査、CT、MRI、核医学検査)、IVR、放射線治療、放射線の安全管理を習得し、診療能力に加え、教育・研究などの総合力を培います。  県立中央病院、大田市立病院、益田赤十字病院、松江生協病院では、急性期疾患、高頻度疾患の画像診断、IVR及び放射線治療の総合的な診療能力を、出雲市立総合医療センターでは、PET検査の適応と読影の実際を、兵庫粒子線センター、神戸低侵襲医療センターでは、放射線治療の適応、治療計画、治療の実際を研修します。■ モデルプログラム島根放射線科専門研修プログラム専攻医からのメッセージ島根大学医学部附属病院 放射線科/岡村 和弥島根大学医学部附属病院 放射線治療科/伊元 祐貴

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