2019 しまね×専攻医
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23■ プログラムの特徴 本プログラムは、10の施設群で構成されています。研修基幹施設である当院は、県の医療の中核を担う総合病院で、高度救命救急センターを有しています。こういった病院の特徴から、思春期から老年期に至るまで幅広い精神疾患を経験することが可能です。特に、精神科救急、自殺企図や身体合併症症例など、他の身体各科と協力しながら治療にあたるコンサルテーションリエゾンの分野では多数の症例を学ぶことができます。連携施設では、当院で経験できなかった症例が学べるよう工夫しています。■ モデルプログラム 1、2年目は基幹施設にて研修を行い、3年目に連携施設で研修を行います。 連携施設研修では、本人の興味関心に応じて研修施設を選択できます。各連携施設の雰囲気や特徴に十分に慣れることは、実りある研修への礎となると考えます。このため連携施設での研修期間は、1年間同一施設において行うことを基本としています<パターンA>。ただし、本人の希望や事情によっては6ヶ月ずつ2カ所の連携施設で研修を行うなどの対応<パターンB>も可能です。 いずれのパターンにおいても、精神保健指定医や総合病院精神医学会専門医(リエゾン精神医学専門医)の取得は可能です。〈パターンA〉「後期研修医募集中」  みなさん、こんにちは! 指導医の森﨑洋平です。私は、平成16年に島根医科大学を卒業した16年目の精神科医です。当科は、公立総合病院精神科として1950年代から出雲圏域で役割を果たしてきた歴史ある診療科です。精神科医は現在非常勤を含め5名が在籍しており、どの先生もよく話を聞いてくれる優しい方です。看護師、薬剤師、心理士、ケースワーカーとの信頼関係は良好で大変働きやすい職場です。診療では、他科との連携に力を入れており、年間500件のコンサルテーション・リエゾン依頼に対応しています。そこでは自殺企図、せん妄、認知症、緩和ケア、周産期メンタルヘルス、身体合併症症例、アルコール依存、解離性障害など、総合病院ならではの多彩な症例を経験できます。日々の仕事はハードワークですが、当科で数多くの症例を経験すれば、きっと自分の成長が見えてきます。私たちがみなさんの成長をサポートしますのでぜひ研修においで下さい!1年目2年目3年目島根県立中央病院 精神科専門医研修プログラムローテーションパターン連携施設(1年)基幹施設基幹施設連携施設(6ヶ月)〈パターンA〉連携施設(6ヶ月)専攻医へのメッセージ〈パターンB〉島根県立中央病院 精神神経科/森﨑 洋平

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