2020しまね×専攻医
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31 専攻医は、日常遭遇する疾病と傷害等に対して適切な初期対応と必要に応じた継続的な診療を全人的に提供するとともに、地域のニーズを踏まえた疾病の予防、介護、看とりなど保健・医療・介護・福祉活動に取り組み、絶えざる自己研鑽を重ねながら人々の命と健康に関わる幅広い問題について適切に対応する総合診療専門医になることで、自らのキャリアパスの形成や地域医療に携わる実力を身につけ、以下の機能を果たすことを目指します。 歯科医師、医療や健康に関わるその他職種等と連携して、地域の保健・医療・介護・福祉等の様々な分野におけるリーダーシップを発揮しつつ、多様な医療サービス(在宅医療、緩和ケア、高齢者ケア、等を含む)を包括的かつ柔軟に提供心理・社会・倫理的問題を含む複数の健康問題を抱える患者の包括ケア、癌・非癌患者の緩和ケア、感染症管理等)と臓器別でない外来診療(救急や複数の健康問題をもつ患者への包括的ケア)を提供3)地域を支える診療所や病院、総合診療部門を有する病院のいずれにおいても、総合診療の発展に貢献するために、教育者あるいは研究者として啓発活動や学術活動を継続専攻医からのメッセージ「19番目の基本領域としての総合診療専門医」  令和元年度から総合診療専門研修プログラムを開始しています。19番目の基本領域として新たに加えられた総合診療領域ですが、領域別専門医が「深さ」が特徴であるのに対し、総合診療医は「扱う問題の広さと多様性」が特徴とされています。島根県立中央病院では多くの指導医のもと、外来診療やエコー検査、内視鏡検査などに加えて、緩和ケアチームや感染症チームとして活動しており、幅広い領域の研修をさせてもらっています。総合診療に興味のある方は一度是非当院を見学に来てみてください。1)地域を支える診療所や病院においては、他の領域別専門医、一般の医師、2)総合診療部門を有する病院においては、臓器別でない病棟診療(高齢入院患者■ こだわりポイント・症例数が多い 2018年度 総合診療科外来患者数 8,597人 入院患者数547人Common diseaseの治療 生活習慣病の指導 悪性疾患、不明熱などの診断他院や他科で原因不明とされた疾患の診断・指導体制充実 基幹病院 総合診療特任指導医および内科、救急、小児科など専門科指導医各々複数内科、救急カンファレンスや感染、緩和、褥瘡、栄養等の横断的チーム医療参加連携施設 1施設に1指導医以上、ネットワークによる指導、カンファレンス参加整形内科、産婦人科、病診連携診療など地域特性を生かした研修・指導・施設設備充実 3診並列体制の総合診療外来、超音波、内視鏡、耳鼻科、整形外科などの手技研修高度救命救急センター、集中治療室までの救急研修総合診療科、内分泌代謝科、整形外科の混合病棟における包括チーム診療・女性医師サポート 産休、育休取得や院内保育所、代診制度の実績・島根県職員総合診療医採用支援・セブスペシャリティへの対応 新家庭医療専門プログラムや病院総合診療医プログラムへの対応・医学生、特定行為看護師、臨床研修医教育者、臨床研究者としての支援体制総合診療専攻医 総合診療科/槇野 貴文PROGRAM

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