2022しまね×専攻医
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20 島根大学医学部附属病院・大田市立病院 総合診療専門医コース 研修プログラムでは、島根県内の人口や医師数が充実したエリアでの研修と、離島や中山間地域といった医療資源に乏しいエリアでの研修を組み合わせて行います。様々な患者層や医療ニーズに応える経験と現場での指導、3年間を通して行われる週1回のカンファレンスでの振り返りや勉強会での知識・技術の習得、島根県及び中国ブロック地区または全国の総合診療専門医を目指す専攻医との交流会(+勉強会)が頻繁に開催されており、総合診療ならではの幅広い経験を積み、研修終了後も成長し続ける医師としての土台を形成するプログラムとなっています。モデルプログラム総合診療専門医を目指す医師のキャリアプラン大学での臨床・教育Subspecialtyの研修や資格取得Subspecialtyの研修新・家庭医療専門医専攻医3年目専攻医2年目専攻医1年目初期2年目初期1年目病院勤務での臨床・教育診療所勤務での臨床・教育在宅・緩和ケア・研究・病院総合医・リハビリ・スポーツ医学など(準備中/検討中含む)専門医試験島根大学医学部附属病院・大田市立病院総合診療専門医コース 研修プログラムプログラムの特徴10年9年8年7年6年5年4年3年2年1年専攻医へのメッセージMESSAGE 皆さん、「そもそも総合診療専門医が自分にとって進むべき道なのか」、「総診のプログラムは県内にたくさんあるけど、どこがいいのか」など、いろいろ悩まれていることと思います。どんどん悩んでください(笑)。大切なことは、プログラムの側だけでなく自分自身についても深く内省することです。キャリア理論の代表的な考え方の一つである「計画的偶発性理論」(Krumboltz, JD)を簡単にご紹介しましょう。その骨子は、“キャリアの8割は予期しない出来事や偶然の出会いによって決定されるが、その予期しない出来事をただ待つだけでなく、積極的に行動したり周囲の出来事に耳を研ぎ澄ましたりすることによって自ら創り出し、かつ、それを意図的・計画的にステップアップの機会にすることができる”というものです。これを実践するための行動指針として次の5つが挙げられています。・好奇心:たえず新しい学習の機会を模索し続けること・持続性:失敗に屈せず、努力し続けること・楽観性:新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること・柔軟性:こだわりを捨てること・冒険心:リスクをとって行動を起こすこと 県内の総合診療専門医プログラムはそれぞれどれも素晴らしいです。どのプログラムに入っても、そこで精一杯がんばることです。比べる相手は同期ではなく“昨日の自分”です。応援しています。島根大学医学部附属病院 総合医療学講座 教授/牧石 徹也PROGRAM

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