2022しまね×専攻医
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27 当院の専門研修は島根県立中央病院産婦人科研修プログラムで行います。本プログラムの特徴は基幹施設である島根県立中央病院において高度な医療に携わり本邦の標準治療や先進的な医療を経験し学ぶとともに、地域医療を担う連携病院での研修を経て島根県の医療事情を理解し、地域の実情に合わせた実践的な医療も行えるように訓練することです。また基本的臨床能力獲得後は産婦人科専門医として島根県全域を支える人材の育成を行う理念を持つことを目的とします。モデルプログラム専門医制度研修プログラムとその後のSubspecialty研修などと将来像の概要産婦人科専門研修プログラム3年基幹施設+連携施設指定研修施設や大学院など産婦人科専門医取得周産期専門医(母体・胎児)基幹病院島根県立中央病院Subspecialty領域専門医研修プログラム大学院進学博士号取得コース生涯研修プログラム生殖内分泌婦人科腫瘍周産期女性のヘルスケア3〜10年程度婦人科腫瘍専門医生殖医療専門医女性のヘルスケア専門医医学博士益田赤十字病院・奥出雲病院・江津済生会病院・松江赤十字病院・島根大学・大田市立病院・浜田医療センター・邑智病院・隠岐病院周産期母子医療センターがん診療連携拠点病院医療機関附属病院地域医療に携わる医療施設研修施設群以外の医療施設研究機関医院・病院の開業連携施設島根県立中央病院 産婦人科専門研修プログラムプログラムの特徴指導医からのメッセージMESSAGE 島根県立中央病院産婦人科指導医の栗岡裕子です。現在当院は基幹病院としてのプログラムと島根大学医学部産科婦人科の連携プログラムによって、専攻医を指導しています。産婦人科指導医4名(非常勤2名を含む)、産婦人科専門医9名(非常勤3名を含む)の指導体制となっています。まず産婦人科全般の症例を経験し、産婦人科専門医が取得できるように指導していきます。最終的には産婦人科の個々の領域(周産期、腫瘍、女性ヘルスケア、生殖医療)での専門医取得(サブスペシャリティー)を目指せるようにします。当院においては周産期領域での研修は正常、ハイリスク妊娠・分娩の管理と多岐に渡って経験できます。また内視鏡手術を含めた婦人科手術、女性ヘルスケアの症例も経験できます。生殖医療に関しては新規採卵は行なっていませんが、人工授精までの不妊治療および凍結胚移植を行なっています。悪性腫瘍に関しては島根大学やその他の連携病院と協力して経験症例数を増やしていきます。 生命の誕生と女性の一生をいろいろな立場からサポートするのが産婦人科です。少産・少子が問題となり産婦人科の将来を杞憂される先生もおられると思います。産婦人科という一つの領域の中に産科はもちろん、内科的領域から外科的領域の思考、技術が必要となり、研修開始後にも新たな発見が必ずありますので、皆さんと一緒に勉強できたらと思います。島根県立中央病院専門研修施設群島根県立中央病院 産婦人科/栗岡 裕子PROGRAM

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