しまね専攻医2023
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11PROGRAMMESSAGE島根大学医学部附属病院 耳鼻咽喉科・頭頸部外科桑原 風太プログラムの特徴モデルプログラム 島根大学耳鼻咽喉科専門研修PGでは、専門研修基幹施設である島根大学医学部附属病院と、地域の中核医療を担う島根県立中央病院、および地域医療を担う雲南市立病院、さらには島根県を一時離れて、京都大学医学部附属病院、近畿大学医学部附属病院、大阪市立大学医学部附属病院・多根総合病院・淀川キリスト教病院・PL病院、倉敷中央病院から希望の病院を選択し、それぞれの特徴を活かした耳鼻咽喉科研修を行い、日本耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会が定めた研修到達目標や症例経験基準に掲げられた疾患や手術を経験します。島根県内外で研鑽を積むことで、耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の悪性腫瘍など重篤な疾患だけでなく、感染症や炎症性疾患、感覚器障害など日常臨床で頻繁に遭遇する良性の耳鼻咽喉科疾患の診療もまんべんなく経験できることが、島根大学耳鼻咽喉科専門研修PGの特徴です。 基幹施設である島根大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科を中心に、救急医療が豊富な島根県立中央病院、地域医療を担う雲南市立病院、さらに1年間は島根県外においてサブスペシャリティーの研修を行うプログラムです。本プログラムでは耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域を幅広く研修するのみでなく、患者さんの生活の質(QOL)を考慮した適切な治療の提供ができる耳鼻咽喉科医を養成し、医療の質の向上と地域医療に貢献するとともに、長期的な展望に立った医師の人生設計を行うことを目的としています。また、診療技能のみならず、学会発表や論文作成を通じ、科学者としての素養を磨くことも目標としています。専攻医からのメッセージ 2022年度より島根大学医学部耳鼻咽喉科専門研修プログラムで研修している桑原風太です。自分が島根大学の耳鼻科を選んだ理由としては「外科系の診療科であり、技術的な専門性が高い」「島根で特に必要とされている科である」「開業も含めて将来の選択肢が多い」「緊急性の高い疾患の頻度がそこまで高くはない」などがあります。現在専攻科に悩んでおられる多くの先生方は、先の数十年間を一つの診療科で続けると思いますが、AIなど様々な要因で需要の変動が見込まれる科もあります。そんな中、耳鼻科の手術技術や診療手技の需要は減りにくいと思います。島根では耳鼻科医が不足している現状があり、島根の耳鼻科医全体が若手の成長を応援してくれています。また外科系ではありますが、夜中に緊急で手術や入院となることはあまりなく、比較的ワークライフバランスの良い科だと思います。まだまだ他にもありますが、ここまでといたします。 これから専攻医となる皆さん。一生続けていく仕事を選ぶことは簡単ではありませんが、その選択肢の中で耳鼻科も考慮していただければ幸いです。皆さんと共に仕事ができることを心から願っております。島根大学医学部耳鼻咽喉科専門研修プログラム

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