しまね専攻医2023
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24PROGRAMMESSAGE島根県立中央病院 精神神経科佐藤 弘樹プログラムの特徴プログラムの特徴プログラムの特徴モデルプログラム 1,2年目は基幹施設にて研修を行い、3年目に連携施設で研修を行います。 連携施設研修では、本人の興味関心に応じて研修施設を選択ができます。各連携施設の雰囲気や特徴に十分に慣れることは、実りある研修への礎となると考えます。このため連携施設での研修期間は、1年間同一施設において行うことを基本としています<パターンA>。ただし、本人の希望や事情によっては6ヶ月ずつ2カ所の連携施設で研修を行うなどの対応<パターンB>も可能です。 いずれのパターンにおいても、精神保健指定医や総合病院精神医学会専門医(リエゾン精神医学専門医)の取得は可能です。 本プログラムは、10の施設群で構成されています。研修基幹施設である当院は、県の医療の中核を担う総合病院で、高度救命救急センターを有しています。こういった病院の特徴から、思春期から老年期に至るまで幅広い精神疾患を経験することが可能です。特に、精神科救急、自殺企図や身体合併症症例など、他の身体各科と協力しながら治療にあたるコンサルテーションリエゾンの分野では多数の症例を学ぶことができます。連携施設では、当院で経験できなかった症例が学べるよう工夫しています。1年目2年目3年目ローテーションパターン〈パターンA〉連携施設(1年)基幹施設基幹施設連携施設(6ヶ月)連携施設(6ヶ月)〈パターンB〉専攻医からのメッセージ研修を振り返って みなさん、こんにちは。専攻医の佐藤弘樹です。元は救命救急科の救急医でしたが、急性期医療に携わるうちに医療者の心理的安全性に関心を深めるようになり、精神科を専攻するきっかけとなりました。当院の救命救急センターは、県内唯一、広範囲熱傷、四肢切断に対応可能であるという特色があります。ゆえに精神科でも致死的な自殺企図の患者さんや重症外傷によるPTSDといった貴重な臨床を経験出来ます。また医療全体が複雑化する中で、せん妄、認知症、緩和ケア、周産期といった多職種医療の重要性が増しています。救急医・精神科医両方の経験からも身体科と精神科が協同しながら行う診療は大変重要と感じ、初期研修が終わった専攻医にとって大変有意義な研修が出来ると思います。当科は精神保健指定医3名と専攻医1名が在籍し、症例数は豊富でやや忙しい印象はありますが、上級医、看護師、薬剤師、心理士、PSWの垣根がなく、アットホームな雰囲気です。ママさん、パパさんに対する配慮も抜群で、心理的安全性が保たれた働きやすい職場であると感じます。当院で精神科専門医を目指し第一歩を踏み出して頂ける先生をお待ちしております。島根県立中央病院 精神科専門医研修プログラム

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