島根大学医学部附属病院長 挨拶

井川 幹夫(いがわみきお)

本院は開院以来「地域医療と先進医療が調和する大学病院」を理念として、地域に高度な医療を提供するとともに、人間性豊かな医療人養成を積極的に行い、 これまで本院で研修を積んだ優秀な医師が島根県内、全国で活躍しています。

2011年6月に新病棟がオープンし、病院機能は大幅に向上しました。専用CTが設置された救急部、ICUの増床, HCUの新設、手術室の拡大により急性期医療の提供体制が充実し、がんの化学療法を中心的に行う腫瘍センター病棟、 国立大学病院では2番目となる緩和ケア病棟の設置により、都道府県がん診療連携拠点病院でもある本院のがん医療は一段とレベルアップしています。2013年3月までに既設病棟、外来診療棟、中央診療棟の改修を完了する予定で、 クリニカルスキルアップセンターも診療エリアに拡充移転し、高度なシミュレーション機器も増やして研修に活用します。また本学と県に設置されている「しまね地域医療支援センター」の建物も2012年度内に完成予定で、 この中に初期研修医と後期研修医用に広く、快適な居室を設けます。

本学では卒前から卒後までの教育・研修において、国際的視点を持ち、真に地域医療に貢献できる医療人養成プログラム「島根モデル」の実現に向けて熱心に取り組んでいます。本院の初期研修プログラムでは、 一般的な診療において適切な対応ができる基本的な診療能力を身につけることはもちろん、将来選択する専門領域につながる研修を受けることが可能です。2011年3月には研修プログラムと研修実績が評価され、 NPO法人卒後臨床研修評価機構から認定証の交付を受けています。

初期研修終了後は、「しまね地域医療支援センター」が中心となって、地域医療教育学講座、卒後臨床研修センター、総合医療学講座、大田総合医育成センター、地域医療支援学講座、各臨床系講座が連携し、 さらに地域の医療機関、医師会、行政機関とネットワークを形成して、大学と医療機関を医師が循環しながら専門医資格、医学博士の学位を取得できるよう支援します。