研究実施のお知らせ
研究課題名
救急外来頻回受診における因子の解明、医療経済的影響、ならびに対策の検討
研究の対象となる方
2019年1月1日から2019年6月30日までに島根大学医学部附属病院救急外来に2回以上受診歴がある方
研究の目的・意義
厚労省が発表した2018年度の医療費は42.6兆円と過去最高を記録しました。一方で、夜間などの救急外来のコンビニ受診や頻回受診という現象が社会問題となっています。これらの受診行為は、限りある医療資源を浪費し、救急現場を疲弊させ、救急治療を受けるべき患者さんの受診機会を奪い、医療財政を圧迫する可能性が指摘されています。これらの受診行為は我が国のみならず海外の医療現場でも深刻な問題となっています。
島根大学医学部附属病院は第三次救急病院であり一次救急や二次救急では対応できない重症・重篤患者の対応を担う医療施設ですが、当院でもいわゆる救急外来でのコンビニ受診や頻回受診の問題がみられています。
救急外来を受診される患者さんに救急医療を円滑に提供するにはどうしたらよいのか、当院救急外来での頻回受診の現状を分析しその対応を検討します。
研究の方法
研究対象になる方のカルテから、年齢、性別、トリアージ区分、主訴、既往歴、内服内容、家族歴、生活歴、バイタル、診察所見、転帰区分、救急受診契機、救急外来来院時間帯、救急外来来院曜日、診察費、診察時間、受診頻度、頻回受診間の日数、各救急外来受診時の診断名、カルテに記載された担当医師の所見等についての情報を収集します。収集データは匿名化して取り扱い、識別番号を用いて個人が特定できないように致します。研究結果公表の際にも個人の特定につながる可能性のある情報は一切用いません。
研究期間
2020年1月(研究承認後)~2021年3月31日
研究組織
この研究は島根大学医学部附属病院卒後臨床研修センターが行います。
相談・連絡先
この研究について詳しいことをお知りになりたい方、ご自身のデータを研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者(研究責任者)にご連絡ください。
ご自身の情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。利用停止のお申し出は、2020年7月までにお願いいたします。それ以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります。
島根大学医学部附属病院 卒後臨床研修センター 大滝聡美
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
0853-20-2005