歴代指導医からのメッセージ

内分泌代謝内科助教 栗岡 聡一

卒後前期研修中のみなさん、内分泌代謝内科の栗岡です。 平成6年に島根医科大学を卒業し、今年で13年目になります。

卒業後は、地元の兵庫県内での研修をするか、島根大学に 残るかで大変迷いました。 前任の教授が同じ高校出身であること、糖尿病など生活習慣病 が増加していて、 糖尿病・内分泌代謝専門医の需要も多いと考え、内分泌代謝内科に入局しました。

1年間の大学研修の後、鳥取赤十字病院(鳥取市)で1年間内科研修を行いました。 その後、3~9年目は島根大学付属病院で、10~12年目は松江市立病院で専門医として 糖尿病・内分泌疾患の診療を行い、平成18年4月から、再び大学病院に勤務しています。

6月から、病棟医長として、前期研修医、内分泌代謝専門医、糖尿病専門医を志す後期研修 医の方の指導を担当しています。

内科志望で後期研修をどこで行うか迷っておられる方、糖尿病、生活習慣病、内分泌疾患 に興味のある方は、ぜひ当科に見学に来てください。

近年、大学病院の必要性については、 様々な議論があります。 しかし、研修医の指導に関して、特に内科領域は、依然として重要な役割を担っています。 内科医に求められるのは、幅広い知識(一般内科医)と専門性(専門医)です。 そのためには、多数の患者様を診療することと、一人一人の患者様をじっくり考えることが必要ですが、これを同時期に行うことは不可能です。 したがって、市中病院で多数の患者様を診療する期間と、大学病院で指導医と一緒にじっくりと診療する 期間の両方が必要と考えます。

糖尿病、高血圧、高脂血症、骨粗しょう症など生活習慣病は、高齢化社会の日本では、特に重要な医療の分野です。 しかし、他の内科と比較して、まだまだ医師の人数が不足しています。 医局員の全員が、一般内科医、内分泌代謝、糖尿病専門医として日本全国どこでも通用するよう、臨床力の向上に努力しています。 当科で研修していただける方は、指導医が全力で指導にあたるようにしております。

循環器内科講師 佐藤秀俊

みなさん、こんにちは。循環器内科の佐藤秀俊です。
私は平成3年に島根医科大学を卒業後、内科学講座第4(循環器内科)に入局しました。 卒後は大学院と臨床研修の両方を行いました。

学位取得後、県内西部地区の日原共存病院、済生会江津総合病院に勤務し、 平成15年1月から日本で有数の心臓カテーテル治療の専門病院である豊橋ハートセンター 鈴木孝彦院長、加藤修研究所長)に平成16年12月までの2年間勤務(国内留学) して約1200例の心臓カテーテル検査と約500例の経皮的冠動脈形成術を術者として施行しました。 平成17年1月から大学に帰り、心臓カテーテル部門のチーフとして検査、治療に当たっています。

現在国内では食生活の欧米化により生活習慣病を原因とした心疾患(動脈硬化性冠動脈疾患など)が増えています。 また島根県は高齢県であり、現在の島根の医療は10年先の日本の医療の状況と言われています。 私たち循環器内科では、田邊一明教授のもと医局員全員で、循環器医として、また内科医として地域医療に関わりながら、 最先端の医療を提供できるように日常診療に取り組んでいます。 そして、大学としての使命である学生教育、研修医の指導にも力を入れています。

私たちの大学病院、そして循環器内科で研修し、患者さんに最善の治療を提供できるように一緒に頑張りましょう。お待ちしています。

血液内科講師 田中順子

臨床研修医の皆さん、こんにちは。血液内科の田中順子です。

私は学生実習の時に白血病の患者さんが治っていく姿をみて、この分野に魅かれて入りました。 診断から治療までかかわっていく充実感や、新しい治療薬が開発されその効果を実感できるなど、 20年たった今でも飽きることなく年々面白さが増しています。

造血器悪性腫瘍は、全身に広がっていても治る可能性のある疾患です。 しかし、治癒に至るまでに出現する様々な合併症を乗り越えなければなりません。 その際に、呼吸器、循環器、腎臓、内分泌代謝、消化器などあらゆる内科の知識が必要となります。 それらを駆使して全身を管理し、治癒に至った時の達成感は得難いものがあります。 島根県は人口が少ない所ですが、当院には慢性の貧血から悪性腫瘍まで様々な患者さんが来られ、ほとんどの血液疾患を経験することができます。

興味のある方はぜひ一緒に仕事をしましょう。我々スタッフ一同で指導にあたります。

呼吸器・化学療法内科助教 須谷顕尚

みなさんこんにちは、呼吸器・化学療法内科の須谷顕尚です。

私は2009年4月より生まれ故郷である島根に戻り、島根大学医学部附属病院に勤務しております。
1年間勤務して感じたことは、ここは大学病院でありながら専門的な医療に偏らず、日常よく遭遇する急性疾患や多くの合併症を抱えた高齢者も多く診療できることです。 これはまさに新しい臨床研修制度がめざすプライマリケアや全人的医療の研修に適した条件を持っているといえます。
一方で高度先進医療や臨床試験なども積極的に行われており、地域で唯一の大学病院であることから、普段診療することのない稀な疾患も遠方から紹介され集まってきます。 これは大学病院がひしめき合う都会ではないことと思います。つまり、地域の中核病院としてcommon diseasesのプライマリケアと、 高度先進医療を担う大学病院として専門疾患の診療を同時に、数多くの指導医の下で行うことが出来ます。

また、当院は研修指導医のセミナー、スキルスラボの設置、多彩な研修プログラムの設定など充実した研修医制度があります。 初期研修でしっかりと医師としての基礎的なスキルを身につけた後に、後期研修では、症例数の多い他大学へでかけて研修をしたり、 当院より高度で専門性の高い大学での研修も可能となっています。

医師になった直後は、だれもが早く一人前になりたいと、また専門的技術を取得したいと焦るものです。 しかし、医師に必要なものは最新のEBMの実施や専門的手技だけではありません。 患者の生活背景、家族関係などを考慮し、科学的、社会学的、倫理学的に基づき患者中心の医療を行う必要があります。 生涯にわたり医師という生業を全うするためには、若いうちから将来どのような医師になるのかを考え、 そのために今何が必要なのかを考えてもらいたいと思います。

海と川と森林と、豊かな自然にかこまれた環境の中で、生涯にわたって優れた医師として活躍するための力を、 すばらしい研修プログラムと指導医たちと共に、学び、働き、育んでいきませんか。