後期研修医からのメッセージ

総合医療学講座 能美雅之

皆さんこんにちは。私は現在、総合医療学講座で家庭医療の後期研修を行っている能美雅之と申します。

私は島根県江津市の出身ですが、医学部は東京の日本大学に通っていました。 将来的には島根で働きたいと考えていたので(母校である日本大学での研修と迷いましたが)島根に戻ることを決断し、 島根大学医学部附属病院で2年間初期研修を行いました。実家が開業していることもあり地域医療に興味がありましたが、 なかなか大学内の研修では地域医療に直に触れる機会は少ない状況でした。 そうしたなかで初期研修2年目のときに浜田市の弥栄診療所に1ヶ月間研修に行きました。

弥栄診療所での1ヶ月間は自分にとって非常に刺激的なものでした。子供からお年寄りまで、 高血圧や糖尿病といった慢性疾患の管理から急な発熱や腹痛、腰痛や膝痛、指を切った・ ダニに噛まれたなどの訴えや小児の予防接種などなど、地域の人々の様々な健康問題に接する診療、 そこで働かれている先生方の姿は、まさに自分が思い描いていた地域医療の姿でした。 自分もそのような医師になりたいと思い、後期研修では家庭医療の道を選択することにしました。

家庭医はまだまだ島根県内でも人数の少ない領域ですが、同じ道を志す後期研修医の数は毎年少しずつ増えています。 また、人数が少ないぶん各プログラムの交流が盛んで、 自分たちも毎週水曜日出雲市民病院の家庭医・後期研修医の先生方と勉強会を行っています。

決して”最先端”の医療ではないかもしれませんが、地域の”最前線”にたって患者さんとその家族、 さらにその地域までを診る家庭医の仕事はいろいろな魅力にあふれています。 皆さんが家庭医療の世界に興味を持って、ともに働けるようになる日を楽しみにしています。

腫瘍・血液内科 岡田祐介

皆さんこんにちは。島根大学医学部32期卒の岡田祐介と申します。
自分は島根大学医学部附属病院での2年間の初期臨床研修を選択し、 現在島根大学の腫瘍血液内科へ入局し、後期研修医として研鑽を積んでいます。

島根県出身であり、母校でもあることから島根大学へ残ることを決めました。
内科で何か専門性を持ちつつある程度内科全般を診ることが出来るようなHospitalistへ興味があり、 実際初期臨床研修の間も内科全般を中心に研修させていただきました。

内科全般へ興味がある一方、研修2年目となっても専門として何科を志すか決めかね、悩んでいました。
そんな初期研修2年目の6月に腫瘍血液内科をローテートさせていただく機会がありました。 日々の身体診察を重要視する姿勢や採血、各種検査の解釈などから、内科的な総合力が高い診療科と感じました。 その他内科も魅力的でしたが、最終的に血液内科を志すことを決めました。 内科医の能力として薬剤のさじ加減が重要であり、抗癌剤の使用に長けることへ魅力に感じたことも理由の1つです。

現在は後期研修1年目として、病棟管理を中心に日々を過ごしています。白血病やリンパ腫などの悪性疾患から、 AIHAやITPなどの疾患まで幅広く診療させていただいています。
一日に朝夕の2回カンファレンスの時間があり、方針に悩む時に相談しやすい状況が整っています。 研修中の身にとって、相談しやすい環境というのは非常に心強いことだと思います。
今年は自分を合わせて3人の入局があり、時に協力し、時に競い合いながら日々の診療を行っています。 初期研修の時も同期の存在はありがたいものでしたが、 後期研修においても同期がいることの頼もしさを日々感じています。

まだまだ研修中の身でありますが、指導医や研修医の先生、医学生の皆さんとの関わりの中で日々成長させて頂いていることを実感しています。
内科ローテートで腫瘍血液内科を回ってみませんか。皆さんと共に仕事ができることを楽しみにしています。

内科学第一 田中賢一郎

皆さん、こんにちは。島根大学26期卒の田中と申します。島根県松江市出身です。

大学卒業後2年間は島根県立中央病院で初期研修を行い、卒後3年目で内科学第一に入局し内分泌疾患について詳しく学んでいくことに決めました。

大学病院は、他の医療機関で治療困難な重症例や稀な症例を受けいれるのが特徴です。 教科書には載っていない最新の病態や治療法を検索し、考察する能力が求められます。 特に内分泌代謝領域は、総合的視点から全身を診ることが必要であり、 基礎研究を通じて病態のメカニズムを理解することも重要な領域です。

そこで、入局と同時に大学院(高度臨床医育成コース)に入学し、臨床業務とともに基礎研究も行うことにしました。

基礎研究に興味が出たため、卒後4年目に神戸大学骨代謝内分泌研究グループに国内留学させてもらい、骨と筋肉の研究を開始しました。 基礎研究では結果が出ず辛い時期もありますが、 新しい発見により国内外の学会でそれを発表し、その領域の最先端の研究をしている方々と直接話す機会もあり、魅力的な面もたくさんあります。

今後、臨床と基礎両方できる視野の広い内分泌専門医師を目指していきたいです。

当科は雰囲気がよく、皆仲がよいことが特徴です。 臨床業務、基礎研究に指導熱心な指導医がいて、相談しやすい環境が整っています。 また、緊急疾患が少ないため比較的時間が作りやすく、自分がやりたい仕事を思う存分できると思います。

学生、医師の皆さん、大学で一緒に仕事しませんか。お待ちしております。

腎臓内科 岩下裕

島根大学30期生の岩下裕と申します。現在私は腎臓内科に入局し、日々頭を悩ませながら楽しく後期研修を過ごしております。

研修医一年目、救急外来をしていた私のところに血液透析患者さんがCPA(心肺停止)で運ばれてこられ、CPA蘇生後に私が主治医となりました。

血液透析患者というこれまでの国家試験の勉強の中では全く触れられてこなかった患者さんの主治医をすることになり、 恐怖でいっぱいになりながら、栄養、体液、電解質コントロールを手探りで診療し続けた日々を今も思い出します。 今思えばそれが私の腎臓内科を目指したきっかけだと今は感じています。

腎臓内科の仕事としては腎炎、ネフローゼ症候群の治療がメジャーではありますが透析管理や酸塩基平衡、電解質の管理、 AKI(急性腎障害)に対する急性血液浄化など様々な分野があります。 また他科通院中の患者さんでCKD(慢性腎臓病)が基礎疾患にある患者さんの状態が悪くなった場合には状況によっては当科で入院対応することもあり、 内科医としてもある程度総合的に見る能力が身に付きます。 実は意外と手技(手術、カテーテル治療etc)が多いのもポイントでしょうか。 内科といえども手を動かすのは楽しいものです。

島根大学の腎臓内科はまだまだ成長途中であり、皆様の力を必要としています。 ぜひ島根大学で研修を行い、当科もローテートしていただけると幸いです。 日々医局員全員で夢を語りあり、笑いあい、頭を悩ませながら働いています。 ぜひ研修で一緒に働きましょう。

脳神経外科 江田大武

みなさんこんにちは。島根大学30期の江田大武と申します。 僕は卒後を島根県立中央病院×島根大学のたすき掛けで初期臨床研修医を過ごし、今は脳神経外科専門医を目指し毎日を頑張ってます。

大学で研修を始めて、学生と話す機会が多くなりましたが、その時によく聞かれる質問があります。

「なぜ脳神経外科を選んだのですか?」と。

僕は学生生活の中で、『患者さんが僕自身を必要としてくれる医師』を目指したいと考えるようになりました。 もちろん、どんな診療科でもそれぞれにしかできないことがあり、 脳外科でなくとも必要とされるとは思います。

けれど、僕は脳外科を選びました。なぜなら脳神経外科は様々な意味で“わかりやすい”診療科だったからです。 手術を基本として病気を治すという点ではどの外科でも同じですが、 脳という人間の機能の中枢を扱うという点において大きく異なります。 極端な話、自分のたった1つの手技が、患者さんが歩いて帰れるかどうかが決まることもあります。 求められる責任は大変なものですし、うまくいかないときは文字通り目に見えて (麻痺が起きる、意識が悪くなるetc)結果が悪くなるので本当に辛いです。 けれど、そんな重圧と責任を抱える領域だからこそ、うまくいった時の患者さんやその家族の笑顔を見ると辛いことも忘れて心からHappyになれるのです 。

さて、そんな想いを胸に僕が研修先として選択した島根大学脳神経外科ですが、 医局員は全員“男”という漢気溢れるとても爽やかな診療科です(笑)
秋山教授は若手教育に尽力を注いでおられ、大学での研修はもちろん、 県外の研修先においても非常に充実した研修プログラムを配慮していただいています。

僕の好きな言葉の1つに、「Think globaly, Act localy.」という言葉がありますが、 当科ではその言葉が意味するように島根に根ざしながら幅広い視野を持った研修が実践できると思います。 というより、そうなるように頑張ることで、これから島根で脳外科を目指す学生や研修医に希望が与えられると思っています。

僕は脳神経外科医としての道を歩き始めたばかりです。学ぶべきことが多く、 体力的にも精神的にも辛い時がある仕事ですが、その分やり甲斐は果てしないと改めて感じています。

今日も元気に充実した脳外科ライフを過ごしていますので見かけた際はぜひ声をかけてください。 一緒に島根の医療を盛り上げていきましょう。

フライトドクター島根県立中央病院 救命救急科 日下あかり

~消えそうな命の灯りに力強い手をさしだす日下あかり先生の姿が眼に浮かびます。~

皆さん、こんにちは。島根大学卒26期生、現在医師6年目の日下と申します。 入学から出雲に来て、母校島根大学で2年間初期研修、3年目から麻酔科入局、その後、山陰の関連病院で麻酔研修を積み、 平成23年10月から島根県立中央病院救命救急科に勤めています。

目の前で人が倒れた時に力を持っていたいという理由から、麻酔科を選択しました。

島根大学ではポリクリおよび研修医、医局員への教育に力を入れており麻酔の魅力を知ることができます。 他の市中病院では、島根大学ほど基礎から実践までしっかり学び、シミュレーション教育を取り入れた麻酔科研修はできません。 大学で基礎を学び、関連病院で実践経験を積みました。そして麻酔というサブスペシャリティを得て、救急の世界に飛び込みました。

まず半年間は救急外来とICU(集中治療室)で多発外傷、全身熱傷、重症感染症、薬物中毒の患者さんを主治医として担当し、 人工呼吸器・循環・栄養・感染など今までの麻酔を超えた全身管理を学びました。 県内の最も重症な患者さんが集まってくるので症例は本当に豊富です。

今はスタッフとしてドクターヘリのフライト、救急外来、ICU、救命病棟、麻酔など、 プレホスピタルからいろいろな形で関わりながら一連の経過を通して診ています。 ドクターヘリは平成23年6月から運航、隠岐に30分、益田40分で以前よりずっと早く 患者さんに接触し初期治療を開始することで確実に救命率が上がっているのを実感しています。 事故や中毒、心筋梗塞や脳梗塞発症疑う現場に飛んでいき、消防隊、救急隊、 各地の医師たちと協力し、病態を見極めて呼吸循環を安定させて搬送します。

3歳女児の眼刺傷、成人の急性喉頭蓋炎の緊急気管切開など緊急手術を要するのに麻酔医が足りない時は、 救急医から麻酔医に早変わりして麻酔をかけます。

今お話ししている目の前の患者さんに次会うときはもうお話ができないかもしれない、 「いのち」の大切さについて一層考えることができています。 今後は麻酔科専門医および救急専門医取得を目指しながら経験を積み、 ペインや緩和医療についても学び、病院や地域の救命率を上げるために医療従事者の救命処置スキルアップにも講習会などを通して 励みたいと思います。皆さんのご検討を祈ります、見かけたらお声かけてくださいね。

後期研修医(皮膚科) 太田征孝

私は高校まで千葉県の南房総で育ち、この島根大学医学部に入学をしました。 卒後に関しては6年間住み慣れた環境でしたいと考え、島根県立中央病院で2年間の研修を行いました。 初期臨床研修の2年間は救急に来た患者さんに対する初期対応や診断・ 治療を行う際にどのような検査が必要かを学ぶ有意義な期間でした。

その中で皮膚科の研修が1カ月間ありました。 それまでの皮膚科の印象は見て診断するという一発診断的なイメージでしたが、 実際研修をしてみると疾患の幅広さ、その診断の仕方、 多岐にわたる治療と非常に奥深く興味を惹かれ、3年目は島根大学皮膚科に入局しました。

皮膚科医として診療して感じたことは、皮膚科疾患はLife-threateningではないが life-altering diseaseだということです。生命には関わりませんが(もちろん例外はあります。)、 その人の生活・人生を変えてしまうものもあり、その診断・治療にやりがいがあります。 将来的に何科を選択するにしろそういった皮膚疾患に関わる機会は多いと思います。 ぜひ、一緒に研修をしましょう。

後期研修医(血液内科) 大西千恵

わたしは、島根県大田市出身、根っからの‘しまねっこ‘です。 島根医科大学を卒業後、第一内科に入局しました。

当時は内分泌代謝内科か血液内科どちらを専門にするかは決めていませんでしたが、 卒後4年目にあった診療科編成を期に、血液内科を専門にすることに決めました。

島根は大好きなのですが、どうしても造血幹細胞移植に関しては経験が積めず、 この先どうしたものかと悩んでいた卒後6年目、高度医療人養成推進事業プログラムの一環で、 駒込病院で勉強できたことが、大きな転機になったと思います。

そこでの尊敬すべき先生方、熱意にあふれた同年代の先生方との出会いがなければ、 今の血液内科診療、研究への情熱は生まれなかったと思うほどです。

現在の診療に関しては、腫瘍センターに鈴宮教授が着任され、より刺激のある日々となり、 研究に関しては小児科の福田先生のもとで、白血病髄外浸潤のメカニズム解明という血液内科医ならば誰しも 経験する未だ太刀打ちできない問題に挑んでいます。

いろんな分野に頼れるボスがいる環境って、なかなかないですよぉ。 内分泌代謝内科の先生方と同じ医局なので、血糖の管理や実験についても気軽に相談できて良いですよぉ。 つくづく、ありがたいと思います。

そんな充実した日々が過ごせるのも、理解のある旦那さんのおかげと感謝し、 夕ごはんを週4回は作ろうと思っています。