後期研修医科 カリキュラム病理診断科・病理部
目標・理念
病理医は高度先進医療のレベル維持と、医療のチェック機構として必要不可欠とされているにもかかわらず、欧米に比し日本では外科病理医(病院病理医)の認知度は低く、その数も極端に不足しており、米国との比較において人口比で1/5といわれています。当院病理部ではその病理専門医を一人でも多く養成し、附属病院はもちろん、県内外の中核病院で地域医療の質の向上に寄与したいと考えています。
診療科概要
附属病院病理部は平成9年4月に、検査部病理部門が独立し発足しました。それまでも、昭和57年に長岡三郎先生が検査部病理の責任者として赴任されて以来、院内で診断部門の要として重要な位置を築いてきており、これまでに多くの優秀な病理医を輩出してきた歴史があります。現在では、病理部と病理学講座が一体となって医療の中で年々レベルの高まる病理に対する要求に適切に対処しています。
現場では、各スタッフがもつ知識を教えあう雰囲気作りを心がけ、高いレベルを維持しようと努力しています。病理部と病理学講座の垣根はなく、免疫染色や遺伝子検索はお互いに補完し合い病理診断に役立てています。バーチャルスライドシステムし、専門家へのコンサルテーションや各科とのカンファレンスおよび学生や研修医の教育に役立てています。在宅での病理診断も可能となっています。
卒後研修では、まずは病理専門医・細胞診専門医になることを目指してもらいますが、その後あるいはその途中からでも学位取得のための研究をスタートできます。また、最終的に臨床医を目指している方へも病理研修をお勧めします、病理で研修したことが必ず臨床に役立つことは既に全国の多くの先輩方によって立証済みです。逆に既に臨床医として勤務されている方が病理研修に参加されることも大歓迎です。医師であろうと患者さんと接するのは苦手という方もおありでしょう。我々のグループにもそのような道を経た医師が数人いて、現在病理医として活躍中です。
当病理部の特徴としては以下のようなことが挙げられます。
- 病理学講座との一体運営
- お互いに知識を教えあう環境
- 臨床医が気軽に出入りできる雰囲気
- 検査部との協力態勢
- 院外の病理医との不断の連携
- 男女差別は決してない
- 医局(?)の「しばり」は弱い(進路選択もできるだけ自由意志)
- 病理解剖を指導医との2人態勢で行っている
- 優秀な技師の存在(細胞検査士有資格者9名)
研修プログラム ダウンロード
下記の研修プログラムをダウンロードしてご覧ください。