初期研修医科 カリキュラム消化器外科・肝胆膵外科
目標
GIO
外科診療の基本を身につけ、主な消化器疾患について病因、病態、診断、治療までを幅広く学び、消化器外科領域の基本的な診療ができる。
SBOs
- 病状聴取、身体所見がとれ、正確なカルテ記載ができる。
- 血液検査所見、画像所見を的確に読み取れる。
- 各疾患のガイドラインに沿って診断や治療方針が立てられる。
- 手術に必要な局所解剖や術式を理解する。
- 輸液、栄養などを含めて、周術期の全身管理ができる。
- 上級医の指導の下、低難度手術を執刀医として行う。
- 上級医が執刀する中・高難度手術の助手として参加する。
- ベッドサイドでの処置(腹水穿刺、胸腔穿刺、ミニトラ挿入、CVC挿入など)ができる。
- 化学療法を決まったレジメンに従って、副作用などを理解して実施できる。
- 上級医の指導の下、急変時の対応、蘇生ができる。
- 緩和ケアに関して理解し、鎮痛を含めて基本的な病状コントロールができる。
- 患者の尊厳に配慮し、死亡確認及び遺族への対応ができる。
- 上級医・指導医のもとで患者家族に対して、術前術後の説明、病状説明ができる。
方略
病棟で指導医とともに5人程度の患者を受け持ち、主体的に診療する。
- 教授回診・・・週1回(火) 担当患者についてのプレゼンテーションをベッドサイドで行う。術前の患者には、合併症を含めた問題点、今後の治療方針、手術適応、術式など、術後の患者には、術後経過を詳細に説明する。
- 術前術後症例検討・・・毎日(朝) 術前患者の問題点、病期、術式などについて、検査所見、画像所見を踏まえてプレゼンテーションする。また、前日の手術報告を行う。
- 術後病理検討・・・週1回(火) 前1週間の手術患者の病理所見を、各々検討する。
- 肝胆膵カンファレンス・・・月2回(火) 消化器・総合外科、消化器内科、腫瘍内科、放射線科合同で行う困難症例に対する治療方針を検討するカンファレンスに参加し、担当患者のプレゼンテーションを行う。
- 抄読会・・・毎週木曜 消化器・総合外科と心臓血管外科・呼吸器外科の合同抄読会
- その他 積極的に地方会、全国学会に参加し、発表する。発表前には予演会で講演練習をする。
評価
<形成的評価>
- SBOsに対する到達度について、自己評価と指導医による5段階で評価する。
- 指導医がケースプレゼンテーションにおけるプレゼンスキルを評価する。
- ローテーション中は指導医により面接評価を行う。
<総括的評価>
- 指導医および看護師等による態度・技能を評価する。
- 研修終了時には、自己評価と指導体制についての評価を行なう。
- EPOC2により評価する。
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