初期研修医科 カリキュラム放射線科

目標

GIO

  1. 放射線医学総論:放射線診断の画像原理と検査適応,医療被曝,放射線防護について必要な知識を得る。検査薬剤や造影剤の薬理、禁忌項目及び副作用とその対処法について必要な知識を得る。
  2. 各論:広範な放射線医学領域の中から、希望に応じた各モダリティを1か月単位で重点的に学ぶことができる。すなわち、各種画像検査に関する基礎的知識と手技、適応、読影法を学ぶ。IVRに関しては基礎的知識と適応を理解する。

SBOs

経験可能な疾患は広範で、対象臓器は全身に網羅する。放射線医学総論を理解するとともに、下記の各モダリティを希望に応じて1か月以上研修する。数か月の複数選択も可能である。各々の装置の原理と手技方法、適応を理解する。担当医の指導のもと、検査手技の経験、読影レポートの作成、結果の解釈を行う。また、各種カンファレンスに参加し、症例呈示と討論を行う。

  1. X線CT検査
  2. MRI検査
  3. 核医学検査
  4. 超音波検査
  5. 単純X線、造影X線検査
  6. 血管造影検査(IVRを含む)
  7. 病棟管理:指導医と相談しながら、悪性腫瘍患者の診療とIVRなどを行う。インフォームドコンセントを実施し、患者家族への適切な指導ができる。

方略

  • 担当医の指導のもと、放射線部で施行される検査(画像検査、IVR)を検査医として施行する。
  • 上級医・指導医のもと、画像診断読影レポートの作成に携わる。また、適時、検査法の特徴、疾患の画像診断の特徴の指導を受ける。
  • Film reading conference・・・週1回(火)。学会、研究会で出題された症例のfilm readingをクイズ形式で行い、まれな症例や典型的な症例、新たな疾患概念などを画像から学ぶ。
  • 救急症例検討・・・週1回(火)。休日の救急患者の画像診断を学び、所見の取り方や主治医への対応について学ぶ。
  • 症例検討・・・週1回(火)。当番制で典型的症例、相談症例を検討し、知識の整理、診断力の強化を行う。ローテーション中、最低1回は発表する。
  • 合同カンファレンス・・・参加、画像診断のプレゼンテーションを行う。
    神経カンファレンス 月一回.(放射線科,神経内科)
    肝臓(TACE)カンファレンス 月2回。(放射線科・放射線治療科・肝臓内科・肝臓外科)
    乳腺カンファレンス 月1回。(放射線科・放射線治療科・乳腺外科・病理部・薬剤部)
    消化器カンファレンス 月2-3回。(放射線科・放射線治療科・消化器外科・消化器内科)
    婦人科カンファレンス 月1回。(放射線科・放射線治療科・産婦人科・病理部)
    腫瘍カンファレンス 不定期 (主治医当該科・放射線科・放射線治療科・腫瘍科)
  • その他、地方会、研究会に積極的に参加する。

評価

<形成的評価>

  • SBOsに対する到達度について、自己評価と指導医による5段階で評価する。
  • ローテーション中に面接評価を行う。

<総括的評価>

  • 指導医および看護師等による態度・技能を評価する
  • 終了時に評価表(研修医の経験内容等に関する自己評価および放射線科の指導体制等に関する評価を記載)を提出。評価表は放射線科のスタッフ・シニア以上のレジデント、全てが共有する。
  • EPOC2による評価を行う。
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