初期研修医科 カリキュラム泌尿器科
目標
GIO
基本的な泌尿器科疾患に対応するために、外科系診療の基本および泌尿器科疾患総論について理解し、基本的な診断、検査、治療を行うことができる。
SBOs
- 泌尿器科的理学所見(腹部、男性生殖器の診察、直腸診)を、正しく評価することができる。
- 尿沈渣所見を正確にとることができる。
- 血尿の鑑別診断を述べることができる。
- 腹部超音波検査にて腎膀胱を描出できる。
- 経直腸超音波検査にて前立腺を描出でき、体積を計算することができる。
- 腹部CT、MRIの泌尿器科領域の異常所見をみつけることができる。
- DIPの所見を述べることができる。
- 間歇導尿法の利点、欠点を述べることができる。
- 膀胱留置カテーテルを適切に留置することができる。
- 簡単な創傷処置を実施することができる。
- 前立腺針生検法について、その適応と合併症について理解できる。
- 膀胱鏡検査の適応と、合併症について理解できる。
- ESWLの適応と合併症について理解できる。
- 腎瘻造設術の適応、合併症について概説できる。
- 腎移植について適応、合併症を理解することができる。
- 泌尿器科悪性腫瘍、下部尿路通過障害、尿路感染症、性機能障害、男子不妊症に対する診断・治療を概説できる。
- 泌尿器科手術の周術期管理を理解することができる。
- 明快な症例提示(プレゼンテーション)を行うことができる。
方略
- 病棟で5-10人の患者を受け持ち、上級医、指導医の適切な指導のもと、主体的に治療を行う。
- 教授回診:週1回(火)、受け持ち患者のプレゼンテーションを行う。
- 術前カンファレンス:週2回(火、木)、受け持ち患者の術前のプレゼンテーションを行う。
- 回診:毎日、上級医、指導医とともに受け持ち患者の回診を行い、現在の状態についての簡単なプレゼンテーションを行い、今後必要な検査、治療について立案する。
- 手術:週3回(月、水、金)、受け持ち患者の手術に参加し、基本的な外科手技を身につける。
- 膀胱鏡検査:適宜、担当患者の膀胱鏡検査を上級医、指導医の監督のもと行い、所見を述べる。
- 腹部超音波検査:適宜、担当患者の腹部超音波検査を上級医、指導医の監督のもと行い、所見を述べる。
- 経直腸超音波検査:適宜、担当患者の経直腸超音波検査を上級医、指導医の監督のもと行い、所見を述べる。
- 前立腺針生検:週2回(火、木)担当患者の経直腸超音波検査を上級医、指導医の監督のもと行う。
- ESWL:週3回(月、水、金)担当患者のESWLを上級医、指導医の監督のもと行う。
- 透視下検査:適宜、担当患者の排泄性尿路造影、逆行性尿路造影、尿管ステント交換に対し、上級医、指導医の監督のもと行う。腎瘻造設、尿管ステント留置に対しては上級医の指示のもとに行う。
- 学会発表:適宜、研究会や学会に参加し、最新の知見を得る。
評価
<形成的評価>
- SBOsに対する到達度について、自己評価と指導医による5段階で評価する。
- 指導医がケースプレゼンテーションにおけるプレゼンスキルを評価する。
- ローテーション中に養成コース長による面接評価を行う。
<総括的評価>
- 指導医および看護師等による態度・技能を評価する。
- 終了時に評価表を提出。評価表は泌尿器科のスタッフ、後期研修医全員が共有する。
- EPOC2による評価を行う。
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