初期研修医科 カリキュラム救命救急センター
目標
GIO
どのような患者であってもまずは自分で診療を行い、患者の悩みに寄り添う、医師としての基本的な態度を身に付ける。
また、高度の専門性を有する大学病院であることを生かして、複数科にかかわる疾患をもつ患者のマネージメントや経過観察入院が必要かどうかの判断やその対処方法、あるいは中毒等の救急特有の疾患を経験することで、幅広い対応能力を身につけることを目標とする。
SBOs
- ウォークイン患者を担当し、基本的な外来患者身体診察法を習得する
- 救急車搬送の患者を担当し、チーム医療のマネージメントを習得する
- 救急外来で、バイタルサインの重要性を認識出来、説明出来るようになる
- 診察所見に基づき、血液検査、画像検査の必要性が説明出来るようになる
- 救急外来で施行する、超音波検査(胸部、腹部、体表など)手技を身につける
- 上級医と相談して診断治療を進めることが出来る
- 専門診療科への適切なプレゼンテーションが出来るようになる
- 救急外来で必要な手技を習得し、指導者としての足がかりとする
- 患者のみならず、看護師、放射線技師、学生や救急隊員等との適切なコミュニケーションを積極的に図ることが出来るようになる
- 患者の悩みに寄り添い、その社会的背景まで思いを巡らせることが出来るようになる
方略
初日に救急外来業務に関するオリエンテーションを行います。
毎日9:00~と18:00~、救急外来カンファレンス室で申し送り、症例カンファレンスを行います。
外来患者を担当する。必要な問診、診察が終了したところで、上級委にプレゼンテーションを行い、治療方針を述べる。そこで上級医と相談し方針を決定し患者に施行する。
救急車で搬入される場合、原則迎えに出て患者の様子をチェックしつつ、救急隊より申し送りを受ける。その後はチームのリーダーとして看護師、コメディカルに指示を与え診察治療をすすめる。
入院患者については、自身が救急外来で担当した患者を中心に診療方針を上級医と相談し決定する。
BLS、ACLS、JPTEC、JATEC、ICLSなどの講習会には積極的に参加すること。
救急関連学会への参加、発表を奨励する。
評価
<形成的評価>
- SBOsに対する到達度について自己評価と指導医による評価を行う。
- 指導医がケースプレゼンテーションについて形成的に評価する。
- 指導医が外来研修におけるコミュニケーションスキルを評価する。
- 指導責任者が研修中に面接評価をする。
<総括的評価>
- 指導医が研修終了時にチェックリストを用いて評価する。
- 指導医だけでなく看護師等により態度・技能などを評価する。
- 指導責任者が研修終了時に口頭試問する。
- EPOC2による評価を行う。
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